平成30年10月14日(日)大分県消費生活・男女共同参画プラザ「アイネス」において大分県歯科衛生フォーラム2018~歯科衛生士の明日を拓く~が開催されました。
今年度のフォーラムは「21世紀のカリオロジー根面う蝕から歯を守る~いま果たすべき歯科衛生士の役割~」を表題とし、基調講演では中嶋省志先生(鶴見大学歯学部保存修復学講座 非常勤講師、日本歯科保存学会う蝕治療ガイドライン作成委員)が「フッ素の不思議教室~フッ素のう蝕予防メカニズム~」と題し、う蝕予防で応用されている“フッ素”の組成や特性を化学の授業さながらにご講演いただきました。
教育講演では荒川浩久先生(神奈川歯科大学・神奈川歯科大学短期大学部 特任教授、日本口腔衛生学会フッ化物応用委員会)が「根面う蝕への挑戦~フッ化物を積極応用する口腔ケア~」と題し、高齢者の残存歯数の増加に伴い、問題となっている根面う蝕による歯の喪失を予防するフッ化物応用をご講演いただきました。
ランチョンセミナーでは協賛いただいたライオン歯科材株式会社の諸星裕夫氏(ライオン歯科材株式会社 統括部 製品マネジメント室長)より、「Check-Up誕生秘話と現在」と題した歯磨剤の歴史や製品の応用方法のご紹介がありました。
シンポジウムでは会場からのフッ化物に関する質問について討議し、明日からの臨床に役立つ内容でした。
また口述発表も3 題あり日々の臨床の成果をご報告いただきました。
フッ化物は幼児期だけでなく、全ライフステージを通して積極応用する必要性を学ぶことができたまさに「カリオロジー」の一日となりました。
中嶋省志 先生
鶴見大学歯学部保存修復学講座
日本歯科保存学会う蝕治療ガイドライン作成委員
荒川浩久 先生
神奈川歯科大学・神奈川歯科大学短期大学部 特任教授
日本口腔衛生学会フッ化物応用委員会
諸星裕夫 先生
ライオン歯科材株式会社 統括部 製品マネジメント室長
戸高勝之 先生
戸高歯科医院 院長
隅田好美 先生
大分大学大学院福祉社会科学研究科 教授
菊池紀恵さん
岩尾佳美さん
2018.10.14